パパのための絵本づくり講座

第1回 お子さんにプレゼントする絵本をつくってみよう!

最初からお子さんと一緒につくり始めても大丈夫なのですが
自分でやってみて操作を覚えてからのほうが安心、という方も多いと思うので
 ステップ1) 練習も兼ねて、まず自分でつくってみる
 ステップ2) お子さんと一緒につくってみる
の2段階にしてみます。
第1回では、ステップ1) 練習も兼ねて、お子さんにプレゼントする絵本をつくってみましょう。

身近なところからテーマを探す

お誕生日、入園入学祝、クリスマス。記念日にお子さんへ手作り絵本をプレゼントするのは、絵本を作る親にとっても、もらう子どもにとっても、楽しいものです。
特別な日に限らずとも、日々のちょっとしたがんばりを励ましたり、ほめたり、ありがとうを伝えたりを絵本ですると、直接ことばで言うのとはまた違ったコミュニケーションになります。
お子さんの好きなオモチャ、食べ物、スポーツ、場所などをテーマに、気楽なところから始めましょう。
例えば、乗り物好きのお子さんのために車のお話、大好きなサッカーのお話、家族旅行の思い出(「皆で花火を見たね」とか「アイスを食べたね」とか)、いつもおにいちゃん/おねえちゃんのマネッコばかりの小さな弟/妹のお話など。
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「が行」が未だ上手く発音できないお子さんのために、「がーこ」がメインで登場する絵本をつくられたママがいました。 家出したがーこを探して、ピッケが「がーこ!」と名前を呼びながら森の中を歩きます。
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「ごめんなさい」をなかなか言えない2歳の反抗期の娘さんのために、全見開き、ピッケが何かしでかしては「ごめんなさい」を言う、ユーモラスな絵本をつくられたパパもいました。
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このように、せっかくオリジナル絵本をつくるのですから、万人向けのお話よりも、お子さんだけを読者に想定した、よりパーソナルなお話にしてみましょう。

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例えば、数+誕生日の絵本

応用しやすいように、数+誕生日の絵本をつくってみました。ゆうくんの5歳の誕生日をお祝いする絵本です。
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>> パソコン版で作成した「いくつかな?」は こちら
>> iPadアプリで作成した「いくつかな?」は こちら
 
どうつくったかを 解説してみますね。
表紙の題名では「お誕生日おめでとう!」の種明かしはせずにおいて、後半で、ゆうくん×お誕生日のテーマを明かすことにします。「今日は大切な日」というだけで、詳しい説明の無いまま始めます。
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1~4までは ごく普通に「数の絵本」の要領で、りんごが1つ、バナナが2本、どんぐり3つ、風船4つ、と持ち物でカウントしてゆきます。繰り返しの構成は安定するので、安心して読み進めることができます。
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バスに乗ってお出かけ。5は空席にして、少しフェイント。(子どもは空席が好きです。そこに座る自分を想像するからでしょうか。)
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9見開き目で、はじめて、ゆうくんの名前を出します。
「ぼくのお話だったんだ!」子どもにとって思いもかけない展開となります。
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ここからは、みんな笑顔いっぱいで、お誕生日を祝福します。お誕生日ケーキでクライマックス。
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さいごの見開きには、パパとママからのメッセージを入れてみましょう。
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裏表紙には、ろうそくの本数の「5」。表紙の題名「いくつかな?」への返答として呼応しています。
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iPadアプリをお持ちの方は、このサンプル絵本の絵本データをダウンロードいただけます。

ダウンロードキー: 1000000002hpbd  ←ゼロは8つです
トップページ(本棚に本が並んでいるページ)左下のボタンの
「メールで届いたえほんデータを読みこむ」に、このダウンロードキーを入力してください。
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ソフトの使い方と紙の絵本のすすめ

ソフトの操作方法は、こちらのムービーをご覧ください。

このムービーはパソコン版ですが、iPadアプリでもほぼ同じです。
iPadアプリでパソコン版と異なるのは次の操作です。
iPadアプリでは、キャラクタのポーズを変えるには、キャラクタの上で長押ししてください。背景の編集モードに入るには、背景の上で長押ししてください。
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iPadアプリでは、音声の録音もできます。
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オンライン絵本もよいのですが、できればプリンタで出力して紙の絵本もつくってみましょう。
この小さなサイズ(A4出力で約6.7cm角)が、子どもには嬉しいようです。
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いかがでしょう。作ってみようかな という気持ちになっていただけたでしょうか。
うまくなくたっていいのです。パパが自分のために絵本をつくって読んでくれる。それだけで充分に嬉しいのですから。
お子さんにプレゼントする絵本づくり、ぜひ挑戦してみてください。

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