活動のレポート

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ワークショップ知財研究会シンポジウム『ワークショップの事業化を考える』

2011年1月30日(日)

ワークショップ知財研究会の第5回シンポジウム『ワークショップの事業化を考える』で登壇しました。
会場は、夏にデジタルはらっぱをしたのと同じ、3331 Arts Chiyoda です。
私自身、ワークショップの事業化ができているわけではないのにいいのだろうか…と思ったのですが、ワークショップも含めて、開発したピッケの事業化についてあれこれ試みている様をお話させていただくことで、何かしら皆さんのヒントになるやもしれず、ジタバタやってるそのままを、お話させていただきました。

トップバッターは、ケミカルエンターテイナーのなおやマン&しま:アイさん。シンポジウムとは思えないショーアップされた講演(?というか「エンターテインメントショー」)で、観客を魅了。ワークショップでちゃんと生計をたてている数少ない実践者です。
次は私。普通にパワーポイント。子どもたちの作品や記録ムービーに助けられて。
最初の15分は、自己紹介と「ピッケのおうち」「ピッケのつくるえほん」の紹介。後半30分で、ワークショップでの活用と事業化について話しました。
前半で、ソフトの開発者として心がけていることとして、以下を挙げました。

 ・活動全体として設計し、支援ツールとして埋め込む
 ・使いやすくわかりやすく
 ・子どもの生来の力を信じてソフトを設計する
 「ひなたの匂いのするソフトであること」

後半では、次のような内容を話しました。

ワークショップを行うことの、開発・運営者である私にとっての目的
 ・フィードバックを得る・活動全体として伝える・広報
活動を継続するために
 ・次開発ソフトは、事業化しよう。
 ・信用をつけたほうがいい → キッズデザイン賞グッドデザイン賞。法人化。
 ・商標をおさえる。
「ピッケのつくるえほん」提供先別種類と主な導入・活用例
 ・パーソナル版/学校版/ミュージアム版/病院版/Facebookアプリ
ピッケの事業化の柱をどうするか
 学校やワークショップという、教師やファシリテータがいる場が望ましい。  
 当面は、学校版を柱にしていく。
事業化することも、ソフトの開発と似ていて、進みたい方向があり、自分のあらゆるリソースを総動員し、たくさんの人に助けてもらい進めている。
事業を軌道に乗せ、ソフトの開発を続け、おはなしづくりの活動をひろめていきたい。
したいことは、子どもを幸せにすること。
 ・上質の楽しいや嬉しいを体験できる場と機会をつくること。
 ・子どもたちの心の中に安全基地(コミュニケーションの基盤)を育てること。

3番目ラストバッターは、ビジュアルプログラミング言語「ビスケット」の原田康徳さん。
コンピューターは粘土である。ものをつくり表現することは、大きく2つに分類できる。クレヨンで絵を描いたり粘土で何かを作るのは「直接表現」。オーケストラのために楽譜を書いたり建築物のために設計図を書くのは「間接表現」。「間接表現」には設計が必要。設計してものをつくる楽しさと面白さを伝えたくて、ビスケットを開発し研究室の外へ出て子どもたちとビスケットをされています。

大月ヒロ子さんを座長にパネルディスカッション、続いて茶話会と、盛りだくさんな1日を満喫しました。

wschizai20110130

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発表スライド:おはなしづくりの活動をひろげるために