活動のレポート

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「ピッケのつくるえほん」@ファミリア神戸元町本店

2012年3月30日、31日

かつて子ども服デザイナーとしてお勤めしていた大好きなファミリアで、ワークショップを行いました。当時通っていた本社は場所を移しましたが、本店は、今も変わらず元町商店街にあります。入り口でファミちゃんが迎えてくれました。
明るい店内は、1、2階が物販で、3階にはくつろげる授乳室の他、「キッズアーカイブ」と名付けられた、子どもたちが自由に「創造し」「体験し」 「感じてみる」ことのできる子ども部屋空間があります。木の床、カラフルな丸カーペット、低い丸テーブル、マイク使わずに声が届くほどよい広さ、照明も優しくて、子どもの創作活動に最適にデザインされています。この素敵な場所が、2日間ピッケのワークショップスペースとなりました。

ソフトバンクテレコムさんからお借りしたiPadが12台。ほとんどの子どもたちがiPadを触ること初めてでしたのに、あっという間に操作を覚え、どんどん作っていきます。 午前の未就学児は1時間半、午後の小学生は2時間という短い時間の中で、紙の絵本と音声入りデジタル絵本の両方をつくり、さいごに発表会もしました。
いつものように贈る相手を最初に決めたところ、春休みのためか、おじいちゃんおばあちゃん、いとこに贈るという子が多かったです。テーマで多かったのはお誕生日祝い。5歳の女の子が3歳の女の子へ、5歳の男の子はイトコのお姉ちゃんへ、フルコーラスで何度もハッピバースディを歌い拍手も入れてオメデトウを伝えていました。
読み書きが未だできない子も、声での録音ができるので伸び伸び作っていて、3歳~11歳、それぞれになんとも味わいあるお話ができあがり、発表会も大盛りあがりとなりました。

ファミリアは、戦後の物が無かった時代に、阪神間に住む4人の女性が、子どもたちに良い物を届けようと興した会社です。(どうぞ読んでみてください→「ファミリア誕生物語」)
私が勤めていた頃はまだ創始者の方も現役でいらして、チャーミングでタフで芯の通った仕事のなさり方にすぐ傍で接しながら、このようでありたいと心から思ったものです。
そして、久しぶりに触れた今のファミリア。店頭の商品はもちろん、社員の皆さん、本店改装時に1フロアを子どもの創作活動の場に充て豊かなデザインを施されたこと等、そこここに創業当時のファミリアマインドが今も息づいていることが感じられ、とても嬉しく感じました。
ファミリアに親しみご参加くださった皆さま、お世話になったファミリアの皆さま、ありがとうございました。
幾歳月を経て、思いもかけずなつかしいファミリアでワークショップができて、とても幸せでした。

協力:ソフトバンクテレコム株式会社 NECディスプレイソリューションズ株式会社

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